第1回:【冬の皮膚危機】加湿器だけでは防げない、犬の「超乾燥」の正体
- 1月の湿度が犬の皮膚を「砂漠」に変える
1月の日本、特に都市部では湿度が20%を下回る日も珍しくありません。人間が「肌が突っ張る」と感じる時、地面からわずか数十センチの高さで、暖房の温風を直接浴びている犬たちの皮膚は、限界を超えて乾燥しています。 犬の皮膚は人間の約1/3の厚さしかありません。この薄いバリアは、湿度が40%を切ると急激に水分保持能力を失い、角質が剥がれ落ちる「砂漠化」が始まります。
- 「加湿器」だけでは足りない論理的理由
多くの飼い主様が加湿器を回しますが、空気中の水分を上げても、一度壊れた皮膚バリアから水分が逃げるスピード(TEWL:経皮水分損失)には追いつきません。
重要なのは、空気中の水分を増やすことではなく、皮膚の表面に「水分を逃がさない物理的な膜」を張り直すことです。
- 的確な対処法:水スプレーの罠を避ける
乾燥しているからと、水道水や安価な水ベースの化粧水をスプレーするのは逆効果です。水分が蒸発する際、角質層の僅かな水分まで巻き込んで蒸発する「過乾燥」を招きます。1月のケアに必要なのは、水で薄まっていない「高濃度の保湿成分」を、物理的に定着させることです。
