最近、肩に力が入りすぎていませんか?
世の中、気が張り詰めている…。気がついたら肩や顎に力がギュッと入っているということはないでしょうか。何か気になることがあったり、緊張したり、悩んだり、考え続けたりしているとカラダに不必要に力が入ってしまうものです。
最近、ホッとした瞬間はありますか? もし肩の力の抜き方を忘れてしまった人は、そろそろホッとする時間が必要かもしれませんね。とはいえ、実際に問題が多かったり、不安な要素が多いときに気合いでリラックスすることは無理ですよね。
気合いを入れた時点で、戦闘モードです。戦闘モードが続くと、交感神経が優位な状態が続くことになるため、胃が痛くなったり、気持ち悪くなったり、下痢や便秘になったり、ため息が増えたり、頭痛が増えたり、眠りが浅くなり疲れが取れなくなったりしてしまい…、心と体はどんどん疲れてしまいます。
そこで、体の内側から強制的にホッとさせてくれる食薬習慣を紹介したいと思います。
今週は、強制的にリラックスするための食薬習慣
突然ですが、整体やエステに行ったときに体の力を抜いてくださいと言われて、すんなり体の力を抜くことができますか? 最近、筋肉に力を入れることは得意でも上手に力を抜くことが苦手な人が多いような気がします。
体に力が入りすぎていると肩こり、頭痛、浅い呼吸になります。もはや現代人の特徴のようなものですが、これを続けていると代謝は低下し、不調も増えていきます。こんなときには、とりあえず布団に入り寝るときに腹式呼吸を取り入れながら眠りにつくことをパターン化してみましょう。
深い呼吸は自然と副交感神経を優位にしてくれます。そして、そのほかにも副交感神経を自然と優位にする方法としては、体を温めることや胃腸の働きを整えることも該当します。
そこで活用できるのが食薬です。漢方で、気が張り詰めて交感神経が優位になっている状態を「肝脾不調」といいます。ストレスで、胃腸の働きが低下しているということです。食薬としては、リラックスさせ、胃腸の働きを整えるものを温かくしてとることが改善に役立つと言えます。そこで、今週食べるとよい食材・メニューは、【シナモンココア】です。
【食べるとよい食材・メニュー:シナモンココア】
あったかいココアをフーフーしながら飲むとホッしませんか? やすらぎますよね。ピュアココアをお湯でといてオリゴ糖や蜂蜜などで甘味をつけ、お好みで豆乳などを加えて、仕上げにシナモンを振ったら完成です。風邪っぽかったら生姜をプラスしたり、お腹が張りやすかったり、おりものが増えている人はクローブを2振りしてみるのもおすすめです。
【シナモン】
体を温めながら、消化の働きを助けてくれます。つまり、交感神経が優位になって起こる血流の低下による冷えや消化不良の改善にも役立ちます。また、寒暖差が大きくなる秋の風邪対策にもなるので季節の変わり目にはおすすめです。ココアに限らず、いつもの飲み物にプラスオンしてみてくださいね。
【ココア】
テオブロミンというリラックス効果のある成分が含まれています。さらに血流も促すため肩の力が抜けない人にピッタリです。ココアを飲むとホッとするのにはきちんと理由があったんですね。さらに、抗酸化作用の高いポリフェノールや腸の働きを整えるリグニンなども含むため、ストレスで増えた活性酸素や腸の働きの停滞などの改善にも役立ちます。
シナモンココアにオリーブオイルをプラスするとお腹を温め便秘解消に、ココナッツオイルをプラスすると気力アップに役立ちます。