「運動する時間がなかなか確保できない」  「シェイプアップしたいけど運動はめんどくさい」  「膝や腰の痛みで運動できないけど筋肉を増やしたい(筋力低下予防)」  「最近足腰が衰えてきた気がする(転倒・寝たきり予防)」 などなど  運動が苦手な方や痛みなどで運動が難しい方にもおすすめできる機器が「EMS」です。

EMSはElectrical Muscle Stimulationの略で、電気刺激によって筋肉を動かし、収縮させて鍛えるエクササイズ機器です。

筋肉は、脳からの運動神経を通じて伝えてくる「動け」という指令によって、収縮したり弛緩したりしています。

EMSは、こうした脳の指令に代わって、筋肉に直接電気を流すことで「身体を動かそう」という指令を出さなくても、筋肉を刺激し収縮・弛緩させることができます。元々は、低周波を流して身体の痛みを取り除いたり、リハビリ効果を上げたりする医療用器具として開発されたものですが、筋肉を直接刺激することによるトレーニング効果が認められるようになり、リハビリ分野だけでなく、アスリートの筋力増強にも使われるようになりました。

また、小型化も手伝って一般家庭にも広く普及しました。

筋肉は大きく2つに分けられます。

自分の意識で動かすことできる“随意筋”と自分の意識で動かすことのできない“不随意筋”です。

随意筋は関節を動かしたり、姿勢を維持したりする筋肉のことで、腕の力こぶや、腹筋などが代表的です。

不随意筋は、心臓を動かしたり、臓器の動きを調整したり維持したりする筋肉のことです。

通常、筋トレで鍛える筋肉は随意筋の場合がほとんどです。

EMSで筋トレをする人も、この随意筋が対象であることがほとんどだと思います。  しかし、近年よく耳にする「インナーマッスル」は、身体の深層部にあり不随意筋を含むため、普通の筋トレでは鍛えるのが難しい筋肉です。その点EMSなら電気刺激で筋肉を動かすので簡単に鍛えることが可能です。  EMSは普通の筋トレと違い鍛えたい筋肉に電極を貼り付けるだけなのでとても簡単です。

また小型のものや、ワイヤレスのものだと使う場所やシーンを選ばないので家事をしながら、テレビを見ながらなど “ながらトレーニング” が可能です。

EMSは普通の筋トレと違い疲れを感じにくいです。 通常、人の筋肉は疲れを感じると脳が「動け」という指令を送るのをやめます。しかし、EMSは脳の指令とは無関係に筋肉を動かし続けるためやりすぎると筋肉を痛めてしまう可能性があります。

マニュアルなどで決められた使用法を守りましょう。